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お墓選びのポイント
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■使用規則に従うことが必要 お墓の使用者はお墓を勝手に使えるのではなく、使用規則などに従う必要があります。 使用規則を守らなかった場合には、使用権を失うこともあり得ます。使用規則は、きちんと読んで理解しておくことが大切です。 ■使用規則の内容 民営の場合の一般的な規則は次のような条項から成っています。 1.使用目的 2.使用者の資格 3.使用料 4・使用者が不明になった場合 5.承継者かいない場合 6.使用料を滞納した場合 7.埋葬・改葬・分骨の手続き 8.埋葬される者の制限 9.お墓を建てる期限 10.墓石などの制限 11.使用資格の喪失 12.使用権の承継 以上のような条項のほとんどは、ふつうにお墓を使用している限りは問題になることが少ない事柄です。 承継者かいない場合や使用権の承継、埋葬・改葬・分骨などは、そうした必要に迫られてから読んでも、遅くはない事柄です。 しかしお墓を建てる期限や墓石などの制限は、お墓を建てるために事前にぜひ読んでおくべき事柄です。 使用規則は、墓地の経営者と使用者との間の契約書であり、取得前に読んでおいたほうがいいでしょう。 ■情報を集める できるだけ多くの情報を集めましょう。お盆やお彼岸の頃に、集中的に新聞などに広告が掲載されたり、ちらしが入ることが多いようです。 そして実際に現地に足を運び、自分の目で確かめます。使用契約書などにもきちんと目を通します。 ■交通の便は良いか お墓は建てることに意味があるのではなく、お参りを続けることにこそ意味があります。 そのためにも、交通の便が良く、できれば住居から近い所が望ましいのです。 住居から遠くの墓地を選んだ場合、お墓参りが一日がかりになってしまうようでは、気軽にお参りというわけにもいきません。できれば半日ですむような、近い所を探したいものです。 ■経営はしっかりしているか 墓地の経営状態は、一見しただけでは、なかなかわからないものです。古いお墓が多く、長く続いている墓地なら、まず安心できるでしょう。 直接現地に行って、現在使用している人に様子を聞いてみるという方法もあります。 新規開設の墓地の場合は、地方自治体の条例による基準を満たしていれば、「○○県指令公衛第○○号」などの許可番号が与えられるので、許可番号の有無を確認することも大事です。 ■お墓参りが楽しい環境か 墓地として大事なのは、明るく清潔な感じです。お墓参りが楽しくなる、そんな環境が大切です。 1.日当たりが良い 日当たりの良いお墓は、明るい感じです。広々とした芝生の公園墓地などは、行楽気分も味わえる良さがあります。 ただし、墓石にとっては、紫外線によって石材の劣化が進むので、日当たりは過酷な条件ともなります。 もっとも、石材が劣化するとはいっても、材質の良い石材なら、何十年という長期間のことでもあり、それよりは気分よく墓参ができることのほうが大切だと考えることもできます。 大木の下などは、落葉樹なら夏は涼しげな木陰を作ってくれますが、落ち葉に悩まされたり、常緑樹なら日当たりを悪くします。また、木の根がお墓のカロートを傷めることもあります。 2.風通しが良い 3.水はけが良い 水はけの良し悪しは、雨の日に見るとわかります。低地にある墓地では、大雨で水没することもあるので、注意が必要です。 また、谷間にあったり、高い建物が周辺にあったりして日当たりが心配なときは、天気の良い日に様子を見ましょう。 4.平坦地である 平坦地が良いというのは、傾斜地だと造成がしっかりしていないと、地盤が崩れたりする危険性もあるからです。 造成がしっかりしていれば、平坦地にこだわることもないのですが、造成がしっかりしているかどうかを、素人が判断するのは難しいことも多いと思われます。 ■造成がしっかりしているか 山の中腹にある墓地などは、眺めも良いし、墓地全体が変化に富んでいて、悪い環境ではありません。 しかし、傾斜地の場合は、造成がしっかりしている必要があります。自分のお墓の造成はしっかりしているけれども、上部にあるお墓の地盤が崩れて被害に遭うこともあります。 前述の水はけの良し悪しも、造成を見る手がかりとなります。 ■共有部分の管理伏態は お墓の管理は、自分の所だけ良ければいい、というものではありません。共有部分の掃除や除草などがきちんと行き届いていないと、墓地全体が荒れた感じになります。 また、管理がしっかりできていなければ、墓地そのものの維持にも不安が生じます。 既設の墓地の場合は、管理状態を自分の目で確認しましょう。 ■適切な料金体系か お墓の取料費(永代使用料)がいくらかも大事ですが、今後心要となってくる管理料や供養料なども、無理のない金額であることが大切です。 また、管理料や供養料などが、どこまでの範囲を含むのかも、確認しておきましょう。 ■条件を確認する 墓地によっては、墓石の大きさや高さ、形などが制限されている場合があります。 また、墓石については制限がなくても、墓石などの石材の購入や据え付け工事に関しては、特定の業者が指定されている場合もあります。 公営墓地では業者を指定していることはほとんどありませんが、民営の場合はかなり多くの墓地が業者を指定しています。 ■水桶、柄杓など備品の有無 墓参ではお墓の周囲を清掃し、花立ての水を替え、墓石に水をかけます。 水揚が要所にあり、手桶や柄杓が十分に用意されていることが必要です。墓石の汚れを落とすためには、たわしも要ります。 花は持参して行くことが一般的ですが、線香などは管理事務所などに用意されていると便利です。 ゆったりとお墓参りをするには、休憩施設も必要です。トイレやベンチも要所要所に欲しいものです。 車で墓参する入のために、適度な駐車スペースも必要です。 ■寺院墓地は宗派も確認 寺院の境内墓地は、その寺院の檀家にならなくてもよい所も増えていますが、檀家になる必要がある所も少なくありません。 宗教・宗派は不問、としている寺院の場合でも、また、檀家になっていない場合でも、法要は、その寺院の属する宗派によって行われるのがふつうです。 檀家になる必要のある墓地の場合、宗旨替えをしたりすると、お墓の使用ができなくなるおそれがあります。 宗教にあまり関心がない場合、儀式の違いや、読まれるお経の違いなどには気がつかないことも多いでしょう。 また、寺院が経営する公園墓地で、宗派を問わない場合でも、その寺院の宗派以外の僧侶などを呼んで、法要をしてもらうことはできないのがふつうです。 檀家にならなくてもよい墓地を選ぶ場合でも、檀家として拘束されるのを避けたいという場合が多く、宗教なしでよい、というわけでもありません。 檀家でなくても、その寺院の宗派について、概略だけでも知っておいたほうがよいでしょう。 |
■施主の事情が相談できるか お墓の形や構成には、宗教上や地域の慣習的な制約がある場合もあります。 しかし、いちばん大事なのは、施主をはじめとする家族が、そのお墓に対して抱いている、こうしたい、ああしたい、などという思いです。そうしたことを大切に考え、相談に応じてくれる業者に依頼するのがよいでしょう。 ■地質構造を調べてくれるか お墓も土台などの基礎工事が重要です。基礎工事がしっかりしていないと、大雨で基礎が崩れたり、地面が陥没したりして、墓石が倒壊することもあり得ます。お墓の工事では、その墓地の地質の構造や水の流れなどのことを、よく調査する必要があります。 そうした、調査体制の整っている業者を選ぶことも大切ですが、その墓地で長年お墓造りをしてきた業者を選ぶ、という選択肢もあります。その墓地のことなら、隅から隅までわかっているからです。その墓地での実績の積み重ねが、安心感につながります。 ■価格が明確か ほとんどの人が初めてお墓を建てるわけですから、見積もりの見方もよくわからない、ということが少なくありません。 信頼のできる業者なら、見積もりの根拠を、明確にわかりやすく説明してくれます。 その場合、石材については一つ一つ価格を明示し、工事費についても、工事一式などとはせず、例えばカロートエ事、外柵工事、などと分けて明示してくれることも必要です。 花立てや水鉢なども、墓石に含むのか含まないのかは、はっきりさせておく必要があります。文字や家紋などの彫刻も、どのような基準で価格が決まるのかを、はっきりとさせておきます。 ■施工したお墓が見られるか 石材業者の知識や技術などの程度は、その業者が実際に建てたお墓を見ると、いつそうわかりやすくなります。工事中なら、仕事の丁寧さもわかるでしょう。ただし、お墓を見て業者を判断するためには、施主もお墓や宗教に関してある程度の知識は必要となります。 遺骨の埋蔵の仕方を大事にするなら、カロートの造り方も、工事中に見ておく必要があります。カロートの造り方次第で、遺骨は大地に還ることもできるし、永遠に遺骨のままで存在することにもなります。どちらを選ぶかは、地域や慣習によっても異なります。 ■アフターサービスが良いか お墓もメンテナンスが必要です。石の堅牢な建造物ではあっても、日光や風雨にさらされることによる、墓石の劣化もあります。 墓石を長い間にわたって維持してゆくための、アドバイスをしてもらえることは大切です。 墓石のクリーニングやお墓の清掃をはじめ、お墓の管理に関する事務などを代行してくれる業者もあります。お墓の取得とセットになっている場合もあります。 |
■建墓の期限を守る お墓をいつまでに建てたらよいかということには、決まりはありません。ただし、墓地使用規則にお墓の使用権取得後、○年以内に墓石を建てなければならない、と決められている場合には守らなければなりません。 こうした建墓の期限は、お墓に対する権利をはっきりさせるために設けられていることが多いのです。 「お墓の取得」は「お墓の永代使用権の取得」ですから、土地の登記がされるわけでもなく、使用権を主張するには、実際に使用するのがいちばんなのです。墓石を建てる前に、まず外柵や境界石を設置することが勧められているのもそうした理由です。 公営墓地など、墓石の設置を義務づけていない場合でも、区画を明確にするために、外柵や境界石の設置を義務づけている場合があります。 ■実際には一周忌までが多い お墓を取得するのは、生前にお墓を建てる場合を除き、家族の死に直面してからです。あわただしい葬儀を終えて、なんとか従来の生活のペースを取り戻したとき、お墓をどうするかということが問題になります。 仏式では納骨は忌明けにすることが多いようです。忌明けは一般的には四十九日ですが、三十五日の場合もあります。 神式では五十日祭などに納骨をしたり、キリスト教式では月の命日や1年目の命日などに納骨することが多いようです。 納骨に間に合うようにお墓を建てたり、カロートを造ったりするのがふつうです。 一般的に多いのは、百ヶ日や一周忌に納骨し、それに合わせてお墓を建てるというものです。家族の死に直面して、それからお墓を探し、実際にお墓を建てるということになると、一般的には、それぐらいの日数は最低限必要になります。 ■墓石は建てなくてもよい 墓石は必ず建てなければならないというものではありません。 墓石の代わりに、木の柱や石などを墓標としている場合も、多く見られます。 ただし、公営墓地などでは、3年以内などの一定期間内に遺骨を埋蔵しなければならないと決められているので、埋蔵のためのカロート(地下納骨施設)だけは造る必要があります。 ■すぐに建てられないとき お墓は取得したけれども、経済的にすぐには墓石を建てることができないことがあります。 そういうときは、無理をせず、建てられるようになってからでよいのです。 ■段階的に建てる お墓を一度に完成させるのではなく、少しずつ建ててゆくこともできます。その場合、ふつうは次のような順序になります。 1.境界石とカロートを設置する 自分のお墓の区画を明示するためにも、最初に境界石を設置します。境界石が外柵と一体になっている場合には、外柵工事ということになります。 既に境界石などが設置されている場合は、不要です。 次にカロート(地下納骨施設)を造れば、遺骨の埋蔵ができます。 墓標は木製のものを建てておきます。 2.外柵や門柱などを設置する 境界石の上に外柵を付けたり、門柱を建てたりします。 3.墓石を建てる 最後に墓石を建てます。都合によっては、2と3を逆にして、墓石を建ててから外柵や門柱などを建ててもよいでしょう。 広さに余裕があり、墓誌や燈籠を置く場合には、それらを最後にします。 ■できれば三回忌までに 無理をせずに建てればよい、とはいっても、忌明け(四十九日または三十五日)が過ぎたら、できるだけ早く、遅くても三目忌までにはお墓を建てたいものです。 一周忌まで、あるいは三目忌までにはお墓を建てることができる、という場合には、遺骨いば家で安置するか、納骨堂などの一時収蔵施設に預けます。 ■記念碑的な墓石の場合 お墓を故人の供養のためのものではなく、故人をしのぶためのものとして建てたい人もいます。 遺骨は土に還すことを選んだけれども、お墓は個性的で明るい感じのものにしたい、と望む人が増えています。 そうした場合には、墓石に関する制限などのない公園墓地を選ぶ必要があります。墓石に関する制限のある霊園では、自由なデザインを選ぶことはできません。 仏教にこだわらず、また供養に重きを置かないのであれば、忌明けとか三目忌などにこだわることもありません。 埋葬の期限が決められていない場合には、埋葬や建墓の時期も自由です。 境界石などが設置されていない場合には、早めに外柵や境界石を設置したり、何らかの墓標を建てておいたほうがよいでしょう。 ■生前に自分のお墓を建てる 生前に建てたお墓を寿陵といいます。ただ、「陵」はもともと天皇の墓を意味するので、この用語を使わない人もいます。 生前に自分の墓地を取得し、お墓を建てるのには、次のような理由が考えられます。 1.自分の考えに合ったお墓を建てたい。 2.お墓のことで、子供に負担をかけたくない。 ただ、自分の考え方に合ったお墓とはいっても、あまりにも突飛なものは、承継者がいる場合には承継者の精神的な負担になったりもします。できれば、自分の考えにも合い、子孫にも負担とならないようなお墓が望ましいといえるでしょう。 公営の一部の墓地では、合祀墓や納骨堂以外は、生前の取得ができませんが、民営の公園墓地や寺院墓地では、生前に自分の墓地を取得し、お墓を建てることができます。 墓地を取得し、生前に墓石を建てる場合には、使用契約に墓石などの制限がなければ、使用者の自由が利きます。ただし、墓石の形や大きさについて、多少の制限があることも多いようです。 承継者を欠く家が増えたこともあって、永代供養形式の合祀墓や納骨堂が増えてきました。 埋葬の形態にいろいろと工夫を凝らしている施設も多く、それらの施設は、お墓を生前に取得できるというよりは、生前に取得することを目的に造られている、というほうが実態にかなっているようです。 墓石など、お墓の形は既に決まっており、お墓の取得者は、それぞれのお墓の趣旨が気に入って、取得することを決めています。 個人墓でも合祀墓でも、生前に取得した時点で墓石や墓碑に名前を刻むことになります。戒名にしても俗名にしても、生前に刻む場合には、朱色を入れておくのが一般的です。朱は生きている証であり、聖なるお墓から、俗である部分を切り離す意味もあるといわれます。 |
■寺院墓地では寺院に相談 寺院墓地の場合は、お墓の開眼法要や納骨の儀式などをその寺院に依頼することになります。したがって、お墓を建てることや、時期やお墓の形態などについて、事前に相談する必要があります。 墓石に対する寺院側の宗教的なアドバイスも、有効に活用したいものです。 ■予算を決める まず、墓石にどれだけの費用をかけられるのかを、決めておきます。 ふつうは、お墓を取得するときに、お墓の永代使用料がいくら、工事費を含めた墓石代がいくらと、予算を立てます。墓石の大きさなどは、予算によって決まってきます。そのうえで、どんな形にするかを決めます。まず、自分の持っている墓石へのイメージを具体的な形にします。 基本的には角柱型の和型、横幅が広く薄い洋型とがあり、このほかに自由でオリジナルなものがあります。 石材業者が決められている場合は、最終的には業者が扱える範囲内で建てることも、考慮する必要があります。 お墓の開眼法要や納骨のための費用が別途必要なことも考慮しておきましょう。 お墓の敷地が広い場合には、墓石だけでなく、墓誌や燈籠などの付属施設を設置することもできます。 ■石は自分の目で見て どんな石を選んだらよいかは、素人にはなかなかわかりません。いちばんいいのは、実際に建っているお墓を見ることです。写真や石材の見本などではわからないさまざまなことが見えてくるでしょう。石材業者が決まっているのなら、その業者が施工したお墓を見せてもらうとよいでしょう。 ■業者と具体的に打ち合わせ 大体の内容が決まったら、業者と具体的な打ち合わせに入ります。 墓石の大きさ・形・材質などは予算を決めた段階で既にある程度の打ち合わせはすんでいます。 この段階では、次のようなことを打ち合わせます。 1.完成予定日 春秋の彼岸とか一周忌などの開眼法要および納骨式の日が決まっていれば、そこから逆算して発注する必要があります。まったく何もないところからの工事の場合、最低でも一ヶ月〜一ヶ月半は見ておく必要があります。できれば二〜三ヶ月の余裕が欲しいものです。 2.墓石に刻む文字 墓石にどんな文字を刻むかは、戒名や宗派の名号・題目、家名などさまざまです。宗派によって異なることもあるので、注意が必要です。 ■墓相への対処の仕方 お墓を建てるにはこうしなければいけない、といわれている事柄が墓相です。墓相は、家運や人生の吉凶に影響を与えるとされています。 お墓の向き、墓石の形・材質・色、墓石に刻む文字、周囲の環境、植樹、建墓の時期など、さまざまな事柄が墓相として挙げられ、吉凶の個所がされています。 |
■納骨は埋蔵と収蔵 現在では、ごく一部で土葬も行われていますが、ほとんどが火葬です。 火葬による遺骨の納骨は、土中に納める「埋蔵」か、納骨堂など、土中以外に納める「収蔵」になります。 ■埋葬許可証が必要 埋蔵にしても収蔵にしても、遺骨を納骨したり、または遺体を埋葬したりするためには、埋葬許可証が必要になります。 死亡届を出すときに、「死体火(埋)葬許可証」の交付申請書を同時に出し、「死体火(埋)葬許可証」の交付を受けます。 火葬の場合は交付された許可証を火葬場に提出すると、火葬済みの証印が押されて返され、これが埋葬許可証になります。 納骨は一般に火葬から1年以土あとになることが多いので、「死体火(埋)葬許可証」を紛失しないよう、遺骨と一緒にしておくと安全です。 特に、墓地の取得に時間がかかる場合などは、気をつけたいものです。 ■墓地の使用権利書も提出 納骨をする際に、墓地の管理者に、埋葬許可証と墓地の使用権利書を提出します。 妊娠四ヶ月未満の死産の場合は、各種の手続きなしに、火葬または埋葬お土び納骨をすることができます。 したがって、埋葬許可証は必要ありません。 ■納骨する時期 地域や宗教によっては、火葬した当日に納骨することもあります。 仏式では、忌明けの四十九日や三十五日、一周忌や三回忌などの法要に合わせて納骨することが多いようです。 神式では、火葬当日に納骨するのが本来ですが、近年は、五十日祭などに合わせて納骨することが多くなっています。 キリスト教式では、葬儀当日や月の命日、一年目の命日などに納骨することが多いようです。 |
■先祖や故人との対話 お墓は建てることに意味があるのではなく、お参りすることに意味があります。 お墓は、先祖や故人のための浄土で、浄土として維持し続けるためには、お参りを続けることが欠かせません。 そして、墓前で先祖や故人と対話をすることで、先祖や故人を思うとともに、自分の心を見つめることもできます。 菩提寺がある場合は、お墓参りの前に、菩提寺にもお参りをします。寺院の境内墓地なら、まず本堂の御本尊にお参りをします。 お墓参りはいつしてもかまいません。しかし、いつでもいいとなると、おろそかになりがちなので、お墓参りの時期が決まっている、ということもあります。 ふつうには、春秋の彼岸、盆、毎年の祥月命日、年回忌を中心に、お墓参りをします。 一般的なお墓参りの日に限らず、さまざまな人生の節目に、先祖のお墓に報告をするというのも、いいものです。 まず初めに、墓地内をきれいに掃除します。墓石も、苔や汚れを洗い落とします。水鉢は清浄な水を供える器なので、丁寧に洗います。 墓石に刻まれた文字などは、歯ブラシなどを使うと、細部まできれいにできます。 花立ての水を換えて花を供え、お線香を供えます。燭台があれば、ろうそくを立て、火をともします。 菓子や果物などのお供えは、半紙を敷いて供えます。 一人ずつ墓石の正面に向かい、自分の宗派の名号を静かに唱えながら、合掌礼拝します。 冥福を祈る気持ちや感謝の気持ち、思っていることなどを、心の内で語りかけます。短いお経を唱えることも、いいことです。ひざまずいて行うのが丁寧ですが、スペースなどによっては、立礼でもかまいません。合掌礼拝をするとき、竿石に柄杓で手桶の水をかけたり、水鉢の水をしきみの葉ですくって、三度かけたりすることもあります。これは、故人の浄化を願うしきたりです。 墓石が複数ある場合は、古い祖先の霊から順に行います。 ■宗派別の供養の仕方 お線香の上げ方や名号の唱え方、合掌の仕方などは、宗派によって違いがあります。 一般的には、お墓参りでは束になったお線香を上げることが多いようです。 決まりのない宗派もありますが、次のような上げ方もあります。 ・天台宗・真言宗 三本立てる。 ・臨済宗・曹洞宗など 一本または 二本立てる。 ・浄土真宗 一本を折り横にする。 ●名号 名号は仏や菩薩の名前です。名号を唱えることで功徳があるとされ、自分の宗派の御本尊の名号を唱えます。 ・天台宗 南無阿弥陀仏 ・真言宗 南無大師遍照金剛 ・臨済宗・曹洞宗など 南無釈迦牟尼仏 ・浄土宗・浄土真宗 南無阿弥陀仏 ・日蓮宗 南無妙法蓮華経(お題目) ●数珠 形や扱い方は宗派によって違いますが、どの宗派でも使える「八宗用」と呼ばれる数珠があります。 ●合掌の仕方 顔や胸の前で、両方の手のひらと指を合わせます。右が仏様で、左が自分とされています。天台宗や真言宗では、十二種類の合掌の仕方があります。そのなかでも金剛(帰命)合掌といって、両手の指をそれぞれの間に、交互にぴったりと組み合わせる合掌の仕方が多く行われます。 ■後始末も大切 お墓の清掃では、隣接する墓地にも心を配りましょう。ごみや水が他の墓地や参道にかかったりすることのないよう、注意が必要です。ごみなどの整理に、大きなビニール袋を用立すると便利です。 お供物は、カラスなどに荒らされないよう、必ず持ち帰ります。 お線香は燃やし切るようにしますが、ろうそくなどは火を消しておいたほうが安全です。 使用した水桶やたわしなどは、きれいに洗って戻します。 ■法要の案内 祥月命日や年忌法要などで、親戚や知人に参列をお願いするときは、遅くとも一ヶ月前までには案内状を出します。 命日と限らずに、参列しやすい日曜日や祝日を選ぶことも考えましょう。その場合、命日より早い日を選びます。 案内状には、誰の何の法要か、日時と場所、会食の場所、服装(平服で、など)を忘れずに書きます。場所は、電話番号を明記するとともに、地図を添えると親切です。 ■代理墓参も頼める お墓が遠隔地にあったりして、お墓参りが簡単にはできない場合は、永代供養にしておくことも、一つの方法です。 親族や親しい知人などがお墓の近くにいて、お墓参りをしてくれるようお願いできる場合には、自分の代わりにお墓参りをしてもらうということもできます。 そのお墓に出入りの石材業者が、代行してくれたりすることもあります。お墓の清掃などとともに、代理のお墓参りを専門に引き受ける業者もあります。 |