お寺での法要
■席を立って祭壇の前で焼香をする場合が一般的ですが、この場合、祭壇の近くまで行ったら、中腰になって静かに前に進み、施主や遺族、そして僧侶に一礼してから、軽く合掌し、焼香します。
■焼香の仕方については、宗派により異なりますが、お香をつまんで、軽く押しいただいてから香炉に入れるのが一般的です。回数も、宗派によって違いがあるようですが、ふつうは一回でいいのです。ていねいにしたいときは従香を加えて二回します。終わったら合掌し、施主・遺族・僧侶に一礼してから、自分の席に戻ります。なお、会場が狭いときは、香と香炉をのせた香炉盆を回すこともあります〈回し焼香〉。この場合は、自分のところに回ってきたら、軽く両隣の人に会釈してから焼香し、次の人に回します。
法要の終了
■参会者一同の焼香がすめば法要は終わりますが、宗派によっては、僧侶が参会者一同に対して法話をすることもあります。
■法話が終わったら、施主は、僧侶に、「ありがとうございました」と礼を述べます。そして、そのまま下座に移り、参会者一同に向かって、「本日はありがとうございました。○○寺ご住職さまの厳粛な読経に、故人をしのぶことができ、大変よいときが持てました。故人もさぞかし喜んでいることと思います。
■ただいまから墓参りをいたしまして〈墓参を行う場合必ず述べること〉、続いて、席をかえまして、粗毅(そさん)をさしあげたいと存じます。どうぞ、くつろいでお召し上がっていただきたいと存じます」などと挨拶します。