冠婚葬祭のしきたり・マナー・フォーマルウェアなどを最新の情報とデータにもとづいてわかりやすく紹介
冠婚葬祭マナー百科
冠婚葬祭の冠 冠婚葬祭の婚 冠婚葬祭の葬 冠婚葬祭の祭 その他

法要の準備

事前に準備すること

日時を決める

忌明けの法要や、とくに年忌法要の場合、あらかじめの準備をしておくと後々までスムーズにいきます。ことに年忌法要の場合には僧侶の予定や参会者のつごうを考えて、日時は三ヵ月前か、遅くとも一ヵ月前には決定しておきたいものです。
多くの人たちを招く関係から、その方々のつごうも考えて日時を決めなければなりません。そこで最近では、忌み日や命日の前の土曜日なり、日曜日なりに日を繰りあげて行うことが多くなってきました。
時間は、食事〈お斎(おとき)〉の内容によって変わります。昼食だったら午前十一時頃からはじめればいいし、軽いお料理とお酒ぐらいだったら午後二後頃からでもいいでしょう。所要時間は、法要が一時間以内、墓参に一時間〈会場からの距離にもよるが〉、その後のもてなし〈食事〉に一〜二時間というところでしょう。

会場を決める

会場は日時を決めたらすぐ手配します。自宅かお寺でというのが一般的ですが、近頃は食事のために別な会場を用意するケースが多いようです。
法要も食事も自宅で行う場合には、料理の準備や後かたづけなどに、手間と人手がかかります。
また、お寺で法要も食事も行う場合は、本堂での法要のあと、別室を借りて食事を行います。料理は仕出し屋からとるとか、お酒や飲み物は持ちこむとか、あるいはお寺で手配してもらうとかなど、お寺との事前の打ち合わせが必要となります。
食事を、ホテル、レストラン、料理屋などで行う場合には、手間や人手は省けますが、費用が高くなります。

招く人を決める

故人との関係を考慮して招く人を決めます。忌み日法要から一周忌までは、近親者や友人・知人、仕事関係や葬儀のときに世話になった人々など、幅を広げて招きますが三回忌になると、近親者など、ごく限られた人にしぼってかまいません。さらに七回忌以降ともなれば、もう内輪だけで、ということでいいでしょう。

案内状を出す

日時と会場が決まったら案内状を出します。法要の案内は、電話ではなく手紙〈案内状〉を用いるのが基本です。
必要事項は、日時・会場〈所在地・電話番号・最寄りの交通機関なども書き添える〉・予定所要時間・お斉〈食事〉・服装〈喪服か略式か〉など。ここでは文例として一周忌の例をあげておきます。
葬儀のときの通知状では相手方の出欠を問うことはしませんが、法要の場合は、はっきりと確かめることが肝要で、必ず出欠の返事用のはがきを同封します。
なお、案内状は法要の少なくとも一ヵ月前には先方に届くように出したいものです。

会食費を決める

法要の後のお斎〈食事〉の費用も決めます。自宅で作ってもてなすか、仕出し屋からとるか、レストランなどでやるかなどによっても、かなり違ってきます。

引出物を決める

参会者への引出物は、主催者が配るというよりは、ご先祖への心尽しという意味があります。品物としては、あまりかさばらず、重くなく、持ち運びやすいものを基準に選びます。菓子折、お茶、海苔、ふろしきなどの日用品が一般的です。
のし紙の表書きは、「粗供養」として、贈り主〈施主〉と、故人の戒名、何回忌の法要かを書きます。引出物は、業者に早めに会場に届けてもらい、食事のとき、お膳の前に並べておくか、会食の終わりに一人一人に手渡すかします。なお、一軒の家で二人以上の参会者があったときは、それぞれに配る必要はありません。家単位で配ればいいのです。

予算を決める

日時・招く人数などが決まったら予算をたてます。満足のいく法要を行うためには、時間的にも金銭的にも、余裕をもって予算をたてることが大切です。
予算をつくるにあたっては、次のようなチェックポイントを出してみるといいでしょう。
1
どこで行うのか〈お寺・レストラン・料理屋などの場合会場費〉
2
何人に通知を出すのか〈通信費・印刷代〉
3
会食費をいくらにするか〈自宅・お寺・レストラン・料理屋などでの場合〉
4
お寺へのお布施をいくらにするか
5
引出物をいくらにするか
6
仏前への供物〈そなえもの〉をいくらにするか
7
ハイヤー・タクシーなどの手配は必要か〈交通費〉
8
お手伝いへの謝礼をどのくらいにするか
9
写真代・ビデオ代〈記録費〉

法要費用の負担を決める

施主が負担するのがふつうです。しかし、施主一人の負担では荷が重すぎることもあり、身内〈たとえば兄弟〉で分担する〈施主が半分、残りを他の兄弟でとか、すべて均等にとか〉というケースが多いようです。それがまた故人へのよき供養ということにもなると思います。
また年忌法要の場合は、次は何年にやるかが決まっていますから、費用を兄弟で分担して、持ちよって積み立てていくというのも賢明な方法でしょう。
なお、嫁いだ姉妹や近親者が法要の費用の一部を負担しようと思ったときは、供物料の包みの中を多めに入れて、施主に渡すときに、その旨、一言そえるようにします。

当日の仕事の分担を決める

招く人数が多い場合には、法要の当日の流れをスムーズにするために、あらかじめ、いくつかの係を設けておくといいでしょう。係は施主から身内の方に頼みます。仕事の分担としては次の三つがあります。


会場内の設営、仏壇や祭壇の世話、供物の準備、取りつけ、座ぶとんの用意、蝋燭(ろうそく)や、線香の補充など。当日の法要の進行に直接必要なことを一切担当する。そのほか司会のようなことをやる場合もでてくるし、僧侶の送迎なども。


受付、席の設置と案内、僧侶や参会者へのお茶の接待、お斎〈食事〉の席の準備、会場の整備、僧侶・参会者のお相手、引出物の配布など。


自宅でお斎をする場合、必要。調理・配膳・後かたづけなど。お寺の場合は仕出し料理の注文・配膳・お酒のおかん・後かたづけなど。
スポンサード リンク

当日の準備

会場の準備

自宅が会場となる場合

祭壇を設置します。まず仏壇をきれいに掃除して、新しい花を飾り、精進料理を入れた霊供膳(りょうぐぜん)を供え、菓子・果物を高杯(たかつき)に盛り、故人の好物〈なまぐさものは供えない〉などを供えます。仏壇の前に供物壇を設けます。供物壇は小机などを利用し、白い布をかけます。
供物壇の上には、果物籠や菓子折などを置きますが、供物の数が多いとか、大きいものが多い場合には、供物壇を仏壇の左右に配します。次に、仏壇の前方に経机と焼香台を置きます。焼香台には燭台・香炉・花びんの三具足(みつぐそく)を並べます。また香合〈沈香の入った箱〉を香炉の横に並べておきます。
遺影を飾る場合は、仏壇の前に供物壇を置いかならその中央に飾り、仏壇の左右に供物壇を配したのなら、仏壇と焼香台の間にもう一つ壇を設けてその中央に飾って、左右に供物を置きます。祭壇の設置や供物の飾りつけは、施主を中心に法要怖が行います。
接待係は、出席者名簿の確認、受付席の用意、参列者席の設置などを行います。料理係は、調理、飲み物の確認などお斎の準備をします。

お寺を会場とする場合

お寺で行う場合には、お寺で用意してくれるもの、施主側で用意しなければならないものをあらかじめ確認しておき、用意します。祭壇はお寺側が設けてくれますが、法要係は花や供物を持って、早くから出向き、手伝いたいものです。
位牌は施主が自宅から持参します。接待係の人も早めに出向いて、受付の準備や参列者の席の設置、茶菓の用意を整えたり、引出物の確認をしたりします。料理係は仕出し屋への連絡や食事〈お斎〉の席の準備、仕出し料理の配膳などを行います。

招く側の服装

むかしは、招く側はいつでも正式の喪服とされ、とくに未亡人の服装についてはうるさくいわれたものでした。しかし、現在ではそれほどこだわらなくなってきました。
初七日、一周忌、三回忌までは、男女とも正式な喪服。学生の場合は制服、子どもは紺、グレーなどの地味な色彩の服にします。三回忌以降は少しずつ略式にしてもかまいません。
スポンサード リンク
冠婚葬祭マナー百科