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年始回りとお年玉

年始回り

年始回りは、もともと年の始めに親元とか本家や仲人の家を訪ねて挨拶を交わし祝い合うものでしたが、時代とともに交際の範囲や形が複雑になるにつれ、会社の上司とか先生、先輩、友人へと広がってゆきました。しかし最近は、年始のわずらわしさを避けて帰省したり家族で旅行に出かけるというケースもふえ、儀礼的な年始回りは少なくなっているようです。

年始回りの範囲は

夫婦揃って回るのは、それぞれの実家や仲人のお宅、それに、平素ごく親しくおつき合いしている上司の家などです。
年始回りの慣習は、その土地土地で違いがあり、なかには隣近所を回るのが常識になっているところもあるので、その地域の慣習に従うのが間違いないでしょう。
なお、喪中のお家を訪ねるのは遠慮します。

年始回りはいつするのがよいか

原則としてお正月の間〈松の内〉にしますが、仕事が始まらない正月休みのうちに回るのがよいでしょう。ただし、ふだん忙しく働く人たちにとって、せめてお正月くらいはゆっくりしたい、というのが人情でしょう。とすれば、なるべくなら三箇日は避けるのが無難かもしれません。少なくとも元旦だけは絶対に遠慮すべきでしょう。
時間も、できれば午前中は避け、儀礼的な年始回りは昼間の明るいうちにすませたいものです。
なお、儀礼的な年始回り以外は、旧年のうちに先方の都合を確かめて伺うようにします。

年始回りのしかた

実家やお仲人さんのお宅など以外の、いわゆる儀礼的な年始回りは、玄関先ですますのが原則です。どうしても、とすすめられたら、ちょっと上がって、お酒などをいただきますが、けっして長居はしないことです。
年始のあいさつをしてから、年賀の品を持参していれば、それを差し出します。
先客がある場合は、ちょっと会釈し、主人とのあいさつが終わったあとで、改めてあいさつを交わし、なごやかに歓談します。
なお、訪問先が留守の場合は、持参の名刺の右肩に「謹賀新年」「明けましておめでとうございます」などと書いて郵便受けに入れて引きあげます。

年賀の品は

持参しなくてもかまいません。持っていくとしても、タオルとか石けんとか、ちょっとした菓子折りとか、名刺代わり程度にします。ただし、お世話になっているのにお歳暮がすんでいないというような場合は、お酒や海苔(のり)、コーヒー、紅茶の詰め合わせなど、訪問先に応じて、ちょっと改まった品を持参するのがよいでしょう。

年始回りの服装

年の始めのごあいさつです。気持ちも新たに服装もちょっと改まって。
上司や仲人宅などなら男性はブラック・スーツかダーク・スーツ。女性ならドレッシーなワンピースやツーピース、和服なら振り袖〈未婚女性〉、訪問着、色無地、つけ下げなど。親せきや友人、隣り近所などを訪ねるなら男性は背広、女性はちょっとした外出着、和服なら小紋、お召やウールなど。いずれにしても、夫婦同伴なら二人の服装の格を揃えることが大事です。
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お年玉

お年玉を渡す範囲

お年玉というのは、本来、歳神さまに供えたお餅をおろして、神さまからの賜り物として分けたのが始まりといわれますが、それが、いつの頃からか子どもや目下の人、使用人や出入りの職人さんたちに贈るお金のことをいうようになりました。
したがって、目上の方の子どもにもあげるのは失礼とされてきましたが、近ごろそのあたりはちょっと崩れてきているようで、どこまであげたらよいかむずかしいところもありますが、そこは、ふだんのつき合いなどを考慮して判断すべきでしょう。
子どもは大体小学生、せいぜい中学生までと考えてよいでしょう。
また、収入のないお年寄りの方にあげるのも喜ばれるでしょう。

お年玉の額とあげ方

お年玉は現金がふつうですが、場合によっては品物や図書券、文具券などのほうが便利な場合もあります。
額をいくらにすべきかはむずかしいところで
すが、強いていえば一ヵ月のお小遣い程度というところでしょうか。
しかし金銭については、それぞれの家庭で教育上の考え方もあります。むやみに多額を与えるのは考えものです。なお、できれば子どもにじかに渡さないで、親を通して渡すのが望ましく、少なくとも親の目の前で渡すようにしたいものです。
いただいたら必ずきちんとお礼のあいさつをさせることが大事です。こうした点でもお正月は家庭教育のよい実践の場といえるかもしれません。
現金は、ふつうお年玉袋といわれる小さな袋に入れますが、用意のない場合でも、けっしてお金をむき出しで渡すようなことのないようにしましょう。懐紙に包むとか、それもないときはティッシュ・ペーパーでもいいから包んで渡しましょう。時間があれば、きれいな包装紙や便せんなどで即席お年玉袋を作って入れるとよいでしょう。
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