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おとそと祝い膳

おとそのしきたり

おとそは、山根(さんしょう)、自朮(びゃくじゅつ)、桔梗(ききょう)、防風(ぼうふう)、肉桂(にっけい)、丁子(ちょうじ)、陳皮(ちんぴ)、大茴香(だいういきょう)などを調合した、一種の薬酒で、元旦にこれを飲むと、一年の邪気を払い、生命をよみがえらせて、長生きができるという中国伝来の風習です。
わが国に伝わったのは、嵯峨天皇〈ハ○九〜八二二〉のころのこと。民間に広がったのは江戸時代以降だといわれていますが、調合済みの屠蘇散を薬種屋から買い求めて、酒に浸していました。
現代では、屠蘇器にみりんを入れ、それに薬局で売っている屠蘇散を一夜浸して、お屠蘇として飲むことが多いようです。
大晦日の夜には、この屠蘇器と、杯台にのせた大、中、小の朱塗りの三つ重ねの杯と、おせち料理をつめた重箱に箸をそえ、床の間に飾って置きます。
元旦になると、一家の主人が、神棚にお神酒〈おとそは疫鬼よけに人間が飲む薬酒なので供えない〉や雑煮、おせち料理を供え、家族でお参りをすませて祝い膳につきます。
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祝い膳

祝い膳にも、赤ちゃんのお食い初め、長寿の祝いなど、いろいろありますが、元旦の祝い膳は、まずおとそからはじめます。おとそは、年少者から飲むのがふつうです。しかし、地方によっては年長者からいただくこともあるようです。正式には、上の杯から順に三拝すすめますが、いちばん上の杯だけで三杯ついでもかまいません。
おとそを飲み終えると、ついで雑煮、おせち料理の順でいただきます。その場合、祝い箸といって両端が細くなるように削った丸箸をのし袋に入れ、家族それぞれの名前を書いたものを使う習慣があります。
しかし最近は、おとその代わりに日本酒や洋酒で乾杯して新年を祝う家庭が多く、雑煮やおせち料理も一緒に食べるようになっています。
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